木本「アフリカではどんな仕事を?」
MICCHI「プラント建設に技術提供している企業から依頼を受け、現地警備隊をコーディネートする仕事です。地元の有力な部族と良好な関係を築くのも重要です。ともかく金、暴力、セックスの3つが共通言語だという世界。最大の武器は現金です。プラントで得られる収益を地元の部族長に一定割合で還元することが安定の鍵になります。軍隊が部族長の命令で動き、プラント内部で働く人もほとんどがその部族の人たちです。」
木本「民間人としてMICCHIさんが軍兵士の警備をコーディネートするわけ?」
MICCHI「はい。アフリカというのは先進国でいうところの大統領や知事など行政トップと、部族長や王の支配力が未だに共存しています。」
木本「なんてカオス!」
MICCHI「僕はカオスが大好きです!!」
全6回終わり
・好きなんです!
全く奇特な人である。なぜアフリカまで出かけて行って安全保障に携わるのか。もしかしたらゲリラに惨殺され原っぱに捨てられる可能性もあるのに。捨てられるならまだしも、闇レストランでステーキ肉にされかねない(ほんとにあったこと)。
なぜ私がMICCHIさんをチャーミングだと感じたのか。清々しいほど正直だから。
「人道支援を」とか「途上国の人を助けたくて」と綺麗なことを言う人は多い。
ところがMICCHIさんは・・・
好きなんです。アフリカのカオスなところが。だから行きたいんです。日本は刺激がなくて。
と爽やかに笑ってみせる。
綺麗事といえば昨今は「奉仕の精神で」とか「社会貢献のために」などと大上段に構える人が多い。それもこれも、有名な経営者が綺麗事ばかり書いた(もしくはゴーストライターが書いた、あるいは出版社がそう書かせた)本が書店に並べられ、それを読んで真に受ける人が多いせいではなかろうか。
その反面。つい先日、あるニュースサイトで面白い記事を見た。“真面目な大人たちが顔をしかめるような映像を配信している会社”のトップが「自分のやってきたことが社会にとっていいかどうかは自信がない。でも昨日よりは今日、今日よりは明日の方が少しでもましな会社になりますように。そう願って楽しく生きたい。仲間を大切にしたい。」と赤裸々に語っていた。聞けばこの経営者は贅沢にはあまり興味がなく、ひたすら若い有望な人材を発掘育成することが生きがいなのだとか。他の記事も読んでみると、何気ない人生相談にも含蓄のある本音で答えていらっしゃる。この方もアフリカでの事業にご興味があるという噂だ。変人はアフリカに惹かれるのだろうか。
MICCHIMさんのアフリカ志向は「好きだから」ということであり、決して「アフリカの人たちがかわいそうだから」という上から目線ではないということだ。(本心ではアフリカ愛みたいなものがあったらスミマセン)
そんなMICCHIさんをこれからも応援したいのだが、アフリカでゲリラに殺されてステーキ肉にされる前に、少し東京で私の仕事を手伝ってもらいたいと思っている。
これを機にMICCHIさんのことを宜しくお願い致します。
【告知】私木本はMICCHIさんのマネージャーでもあります。MICCHIさんへのお仕事依頼も絶賛受付中です!!スリリングなことは喜んでやらせていただきます!!