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護身グッズの総本山 奥本一法 株式会社エスエスボディーガード

護身グッズを製造・販売なさっている。警備会社ではないが、人々の安心安全に大きく貢献している。大分県宇佐市の柳ケ浦駅近くに社屋を構える。暖かくお迎えして頂き、示唆深いお話を伺った。 〈取材・文〉木本亮 〈写真〉 播麻美、木本亮

・護身グッズの「総本山」として

「普通の人がどうやって身を守るのか。まずは危険を避けること。やむを得ない場合は護身グッズを持つ事がベストだと考えています。私自身も少林寺や空手などの武道を長年学ばせて頂きました。しかし、いざ犯罪者が目の前にナイフを持って現れたとしたら・・・・。そもそもワザを修得するために、どれくらいの練習量が必要なのか、それは無理ではないかと。有効な護身グッズがあれば、女性や子供でもすぐに自分を守ることができます。」
護身グッズの可能性を誰よりも信じている。
「見ているだけでワクワクします。好きなんです。」
目を輝かせて語る。とにかく護身グッズへの愛情が、ハンパない。 「堅苦しいのが苦手なので、初対面ですがお酒の場でいいですか?」とのことで、初対面は大分駅前の居酒屋だった。
「はじめまして。平成の武器商人、奥本です。」
もちろん武器とは、自分自身を守るための道具という意味だ。コレクションが勝手に売れてビジネスになってしまった収集家、という印象を受ける。 奥本社長率いるエスエスボディーガードがこの分野で国内で最大の取扱いシェアをもつ理由とは。 それは“護身の神様”が「総本山」の役割を演じるように任命したからではないだろうか。 神秘的な解釈だが、奥本社長の故郷であり本拠地である宇佐には、不思議なパワーが溢れている。

パワースポット 宇佐

ssbgkiji2 たとえば宇佐神宮。 “全国四万余社の八幡宮の総本宮として、歴代天皇は伊勢の神宮につぐ宗廟、我朝の太祖としてご崇敬になられています。” 第15代の応神天皇を祭っており、歴史家で東京大学名誉教授の井上三貞氏(故人)によると、“応神天皇は確実に実在が確かめられる最初の天皇”。この意味を類推すると、驚く結論にいたる。 例えば、住みたい田舎の第一位。 宝島社『いなか暮らしの本(2014年2月号)』で、“住みたい田舎ベストランキング全国1位”とされた。 あるいは邪馬台国。卑弥呼が統治した女王国の地。かもしれない。 台風被害はほとんどなく、九州地域では極めて珍しいといえる。
「宇佐で生まれ育ち、ここで事業をしているからこそ、今があります。都心に出た方がビジネスの発展に良いと指摘されますが、私はここを離れたら元気がなくなります。宇佐が好きだし、パワーを頂いています。」
いきいきと仕事をする人は、土地との相性を大切にする。
「宇佐という場所、人々に感謝しています。」
奥本社長の言葉には「お陰さまで」や「ありがたいことに」が多い。 以前は信じていなかった風水も積極的に取り入れている。社屋の地中には、地電流安定化装置が埋められている。見てみたい。なんだそれは。
「ホントにそういうの、信じていなかったんですけど・・・」
けど?
「すごいんです。社屋を移転して安定化装置を埋めたら、ますます事業がのびまして。ピンチや苦労が、今まで何もないんです。ずーっと右肩上がりで発展させて頂いて。ありがたいことに、なぜか。」
あえて車名には触れないが、宇佐でこのような黒塗りに乗っている人はいないだろう。
「乗りはじめてからも、益々運気がいいのです。」
安全性が高い車も、護身グッズの一つだろうか。 初対面から5ヶ月が経過し、4度目にお目にかかった時にインタビューをさせて頂いた。

・とにかく興味あること、好きなこと。

「生まれも育ちも宇佐です。父親が郵政の国家公務員でした。勤務先には一生骨を埋めるべき、というお堅い人です。母は主婦、姉が二人です。」
大組織の秩序と立場を重んじるお父様の背中をみて育った。それとは反対の生き方をしたいと思っていた。
「小学生の頃にちょっとだけ少年野球をしていた記憶があります。中学生になってはっきり気がついた事は、自分は集団競技に全く興味を感じないということでした。個人競技が好きだと。しかたなくバレーボール部に所属していましたが、楽しくなくて。」
ジャッキー・チェンが大好き。高校生の時に少林寺拳法を習い始めた。奥本社長は自分を知る、好きな事に注力することに早い時期から長けていた。
「将来は、正義の味方になる。そう思っていました。」
わかりやすく連想すると、警察官や消防士。しかし公務員には向いていないことも、はっきり自覚していた。 ところがそんな奥本社長でも、自分の感覚を信じきれない時期があった。
「高校生の頃は少し人間関係で苦労し、進路にも迷いました。卒業後の就職は安定を求めてしまい、大手の半導体メッキ会社に。1年しか続きませんでした。」
人にふれあう仕事がしたいと考えて転職したが、そこでの仕事にも、満足はできなかった。
「もっと人に触れる仕事がしたい。車やバイクが好き。どうしたら自動車学校の先生になれるのかな、と思っていたら、引き寄せの法則でしょうか。教習所の求人情報をたまたま見つけ、すぐ応募しました。」

・運命のシゴト

24歳で自動車学校の教員となった。必要な知識や技能は就職後の研修で修得できると知り、未経験ではあるものの、安心して飛び込んだ。 1999年のこと。教習所への就職と同時に、副業でネット販売を始めた。 電話回線でダイヤルUPし、アマゾンといえばジャングルの意味だった時代のことだった。

・ばれました!副業が。

「はじめは密かに副業としてやっていました。好きで興味があるので、楽しくてしょうがない。苦労なんて何も感じなかったです。」
最近では、会社勤めをしながら副業する人が増えているかもしれない。奥本社長の場合は、バレかたが実に鮮やかだ。 副業の収入は、就職して3年後に本業を上回るようになる。確定申告の結果、住民税の納税額が職場に知られたのだ。32歳、入社8年目の時だった。
「副業で充分な収入を得ていましたが、教習所の仕事が充実していたので辞めずに続けていました。」
楽しい仕事を二つ同時並行し、とても充実していた。そういう感覚だった。
「ちょっとすったもんだしましたが、そのまま教員を続けさせて頂くことができました。」
職場が理解を示してくれたのだ。 感謝感激の気持ちで、今まで以上に本業のネット通販と、副業の教習所に邁進した。そうして2年ほどが経過した。

・使命感

2008年6月8日12時30分過ぎ、東京都千代田区外神田の交差点。2tトラックが赤信号を無視して突入し、横断中の歩行者5人をはねとばした。トラックは対向車線で信号待ちをしていたタクシーにぶつかり停車。周囲の人々は自動車事故と思い、倒れ込んでいる被害者の救助に駆けつける。トラック運転手は車を降り、所持していた大型のナイフで、駆けつけた人や警察官など17人を切り付け殺傷した。10分にも満たないといわれるわずかな時間内に、7人が亡くなり10人が重軽傷を負った。過去30年で最悪の通り魔事件であった。 奥本教員は雷に打たれた。同時に、益々世の中に貢献できる、そうせねばと確信した。
「この事件をきっかけに、護身グッズの仕事に専念する事を決めました。法人化したのは2008年8月です。」
職場には感謝しながらも、退職の意思を貫いた。 そして今日に至るまでずっと、“秘めた想い”を声高にPRすることなく、発展を続けてきた。 想いが重くならないように、これが好きなんです、とおどけて見せたりして。 このインタビューでよくわかった。根底には、問題解決への使命感があることが。ただのグッズマニアというわけでは無いのだ。

・KEYWORD 防犯? 護身?

「防犯というより本質は護身です。身を守るためには逃げる事がベストです。その時間を稼ぐための、護身グッズです。自社ブランドで製造販売しています。お客様に要望を聞いて改良を重ねます。かつて警棒は重くて折れやすいものでしたが、強度の高いアルミ素材で改良を重ねました。アメリカの有名ブランド製品よりも、遥かに性能が高く安いものができました。お陰さまで好評です。」
なぜ警備会社向けに営業しないのかと気になった。
「一般の方々の自己防衛をお手伝いしたいという想いです。お陰さまで忙しいので、法人向けに営業しようとは考えていません。ただ、警備の仕事をなさっている方が個人でお買い求め頂くことは多いと思います。」
心が踊らない事は、やらない。それだけのことだ。 ssbgall

・お客様との信頼関係

全国の個人顧客。顔をあわせる事は無いものの、メールや電話でのコミュニケーション、信頼関係作りには神経を使う。何を持てばいいのか、という相談もたくさん舞い込む。 例えばこのようなやり取りだ。 お客様「いい護身グッズがないでしょうか?」 お店『どのような状況でお持ちになりますか?』 お客様「夜間遅くに店を閉めて、家に帰る時です。」 お店『であればスタンガンもお役に立ちます。しかし、痴漢や泥棒が現れたからといっていきなり相手にスタンガンを押し付けないでくださいね。』 お客様「え?だめなんですか?」 お店『スイッチを入れたら音と光がすごく出ますから、それで犯人を威嚇してください。ひるんだスキに逃げる事がベストです。闘うという発想で使わないでくださいね。』 お客様「あ、なるほど!よくわかりました。ありがとうございます。では一つ注文をお願いします。」 そんな具合だ。 数多く売りたい、のではない。防衛策を伝えたいのだ。宇佐から全国へ、その想いが広がる。

・「壁や悩みを感じたことは、ありません。」

この人には役割が与えられている。話を聞けば聞くほど、そう確信する。労力を最小限にして利益を出そう、という発想は無い。 優秀とされていたアメリカ製品を凌ぐ上質なグッズ、エスエスボディーガードのオリジナル商品が、宇佐の総本山から全国に広がる。
「壁とか苦労を感じた事がありません。好きなので飽きる事も無い。」
東京都内で展示会があると聞けば出かけて情報収集。世界の不夜城六本木で治安状況を視察。フィールドワークも忘れない。 ssbgkiji0 ssbgkiji9

・求める人物について

エスエスボディーガードでは現在、まるで「伝道者(エバンジェリスト)」のような気持ちで、護身グッズの普及に取り組んでくれる人を募集している。 お問い合わせの電話に出たり、受注管理をしたり。そして品物を箱詰めするといった地道ことも「伝道師」としてはじめは大切な仕事となる。 パソコンを触った事が無くてもOK。護身グッズの可能性に共鳴できる人、それが求める人物像だ。 スタッフ『奥本社長、お客様がこんな物を欲しいと言っています。作りましょうよ!』 社長「いや、できるかなー。」 スタッフ『ここをこんな素材にしたら!』 社長「なるほど。でも売れるのかなー。よし、わからないけど、やっちゃえ!!」 そんなやり取りがますます活発になることを想像し、微笑む奥本社長。
「今までは顧客の9割が男性。女性の方々にこそ、もっと使って頂きたいです。そのためにみんなでアイデアを出し合い、改良を重ねたいと思います。」
皆様もためしに「総本山」へ遊びに来てみてはいかがでしょうか?
株式会社エスエスボディーガード 代表者:奥本一法 所在地:大分県宇佐市住吉町2丁目27番地 スタッフ:8名 創業:1999年11月 事業内容:インターネット通信販売、海外商品の輸入・卸売
奥本社長に話を聞いてみたいという方は、エスピージョブまでお問い合わせ下さい。 [contact-form-7 id="197" title="コンタクトフォーム 1"]

エスピー・ジョブ 木本亮

投稿者の記事一覧

警護学校「SAFE HOUSE」総長
https://safehouse.toyko

□監修□
フジテレビドラマ「SP 警視庁警備部警護課第四係」('07)
映画「SP THE MOTION PICTURE 野望篇・革命篇」('10,'11)

□身辺警護考証□
NHKドラマ「4号警備」('17)

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