コラム

コラム「要人警護」 マルタイの秘密は守られるのか?!(前半)

コラム要人警護 エスピージョブ5

少し昔の話しです。私の警護対象者で、ある著名人の非嫡出子の方はいつもボヤいていました。

「僕の母親は愛人として僕を産みました。だから母と僕は死ぬまで日陰の人生かもしれません。どうしたらいいのでしょうか。」

 

日頃から私は、誰かが深刻に悩んでいるときにはオススメ映画を処方箋として出すことにしています。

それこそが友情の証なのだ、中2の時からそう思い込んでいるからです。しかしこの時ばかりは困ってしまいました。

 

本題に入る前のウォーミングアップみたいな感じになりますが、しばしお付き合い頂ければ幸いです。

 

たとえば・・・

上層部に楯突くクセが直らない国家公務員の友人(親も国家公務員、20代前半)には“TOP GUN”。

規定外の危険飛行を繰り返す反権威的な態度の海軍パイロットが、同僚を事故で失うなど大きな挫折を乗り越えて成長し、ついには志願して教官(つまり思いっきり権威側の人)になるという「政府機関の一部になるのはカッコいいぜ!」というストーリー。

 

これも最近の例として・・・

権限が無いから何も出来ないとぼやく国家公務員の友人(名家の出身、30代後半)には“007 SPECTRE”。

「You have no authority !  None !(お前に権限はない!なにも!)」と上官に激怒され、組織に見放されたり裏切り者扱いされながらも孤軍奮闘して自国を救う「貴族って国を守るために必死なんだぜ!」というストーリー。

 

友情の証としてDVDをプレゼントしてみました。

偶然ですが、国家公務員の友人の例ばかり・・・。

 

要人警護を生業とする者の端くれとして処方箋の研究に余念がない私ですが、非嫡出子の方に効く映画の心当たりは最近までありませんでした。

 

しかしついに!特効薬といえる名画を見つけました。ライアン・クーグラーという新進気鋭の監督の映画で、題名は「CREED(クリード)」です。スタローンが出ているアレです。

今は亡き往年のチャンピオン=アポロの非嫡出子として少年院で育ち、ボクサーの道を選びロッキーに鍛えられ、試合には負けるものの「天国にいる父親に感謝したい」と偉大な父の名を継いでしまった辛い過去を克服する。

タイトルのクリード(CREED)とはアポロ(Apollo Creed)のファミリーネームです。実はCREEDには「信念」という意味もあります。本作のテーマが巧みに織り込まれていますね。

 

オススメです。「CREED チャンプを継ぐ男」。

 

余談にスペースを使いすぎてしまいました。続きは後半に!

前半、おわり。

エスピー・ジョブ主催 木本亮

投稿者の記事一覧

□略歴□
京都大学工学部を自主退学しロンドンの警護訓練学校に留学。帰国後は通常の警備会社が対応しない「ややこしい案件」などを好んで下請け。そのご縁で2007年に大手警備会社の警護部門新設時に責任者就任。2014年に再び独立し、オンライン犯罪抑止システムの開発に取り組みながらセキュリティーチーム「SP7」の代表を勤める。

□警護技術監修□
フジテレビドラマ「SP 警視庁警備部警護課第四係」('07)
映画「SP THE MOTION PICTURE 野望篇・革命篇」('10,'11)

□身辺警護考証□
NHKドラマ「4号警備」('17)

□著書□
『SPのお仕事』(産經新聞出版)

□コンタクト□
kimoto@sp-job.com

関連記事

  1. コラム要人警護3アイキャッチ コラム「要人警護」 警視庁捜査二課から電話が?!(前半)
  2. コラム要人警護 大統領の目の前に手榴弾 コラム「要人警護」 ブッシュ大統領の目前に、手榴弾!
  3. コラム要人警護6-1 コラム「要人警護」 警護にマジックを!(前半)
  4. コラム要人警護17 コラム「要人警護」 銃の取扱い訓練 in ロンドン(前半)
  5. コラム要人警護9 熱心なファンとストーカーの境目 コラム「要人警護」 熱烈ファンとストーカーの境目
  6. コラム要人警護6 エスピージョブ コラム「要人警護」 マルタイの秘密は守られるのか?!(後半)
  7. コラム要人警護 エスピージョブ6-2 コラム「要人警護」 警護にマジックを!(後半) 
  8. コラム要人警護21 コラム「要人警護」 脅迫状の信憑性

人気記事

  1. haradal エスピー・ジョブ原田社長プリンシプル
  2. 佐々木社長 アイキャッチL
  3. 身辺警護SP学院 伊藤隆太

スペシャルピックアップ

  1. 関口対談 ストーカー問題 木本亮
  2. 波多野監督アイキャッチプロローグ
  3. 木本亮の今までとこれから 関口暁子によるインタビュー
PAGE TOP