コラム

コラム「要人警護」 ブッシュ大統領の目前に、手榴弾!

コラム要人警護 大統領の目の前に手榴弾

ブッシュ大統領(第43代)の目の前に手榴弾が転がってきた事件の話しです。

もし爆発していれば、大統領は確実に致命傷を受けていただろう

事件を捜査したFBIがそのように報告しています。

アメリカ大統領が外国遊説中に絶体絶命のピンチに直面し、運良く助かった話です。

 

「え!?運?」

そうです、ラッキーだったです。

そんなことで大丈夫なのか!というお声が聞こえてきそうです。

ここまで深刻ではありませんが、運に助けられた話はほかにも沢山あります。

私自身も、運のよさで惨事から救われたことが何度かあります。そうです、私はメチャクチャ運が良い男なんです。

 

話しを戻しまして、気になる方のために事件の概要を記します。

 

2005年5月10日、グルジア共和国内においてブッシュ大統領が約15万人の聴衆を前にして演説していた時のこと。

男性が突然にジャケットから手榴弾を取り出しました。ピンを抜いて手榴弾全体をスカーフで包み、それごと大統領に向けて投げつけました。

手榴弾は大統領の演壇近くに落下。しかし巻き付いたスカーフのお陰でレバーが外れず起爆しませんでした。

すぐにブッシュ大統領は避難し事なきを得ました。

コラム要人警護 手榴弾説明

 

 

 

ここから先は業界人向け?の余談となります。

たとえばこのとき、聴衆に対して持ち物検査などは出来なかったのでしょうか?

事件後、グルジア側が金属探知機によるチェックを行っていなかったことがわかりました。

かろうじてチェックできていたのは1万人ほどで、実際に会場に集まろうとした数は15万。

途中から金属チェックを止めて全員を入場させてしまったとのことでした。

 

グルジア側の怠慢に加えて、そもそもシークレットサービスはこの時期に大変な疲弊状態であったようです。

 

事件前月となる2008年4月に大統領は20カ国を訪問するなど超過密な出張が続いており、従事するシークレットサービスも対応に追われていました。それに加えてローマ方法の訪米、カリブ海周辺諸国首脳会議、北米首脳会議なども重なっていました。

 

そのようなときだからこそなのか、退職率の急増という問題も抱えていました。年間10%越。これでは確かに機能しないはずです。

 

そんな様々な悪条件のもと、ブッシュ大統領は持ち前の運のよさで手榴弾の爆発から逃れられたのでした。

 

つまり何が言いたいのかと申しますと、運は大事でしょうということです。

 

おわり。

 

エスピー・ジョブ主催 木本亮

投稿者の記事一覧

□略歴□
京都大学工学部を自主退学しロンドンの警護訓練学校に留学。帰国後は通常の警備会社が対応しない「ややこしい案件」などを好んで下請け。そのご縁で2007年に大手警備会社の警護部門新設時に責任者就任。2014年に再び独立し、オンライン犯罪抑止システムの開発に取り組みながらセキュリティーチーム「SP7」の代表を勤める。

□警護技術監修□
フジテレビドラマ「SP 警視庁警備部警護課第四係」('07)
映画「SP THE MOTION PICTURE 野望篇・革命篇」('10,'11)

□身辺警護考証□
NHKドラマ「4号警備」('17)

□著書□
『SPのお仕事』(産經新聞出版)

□コンタクト□
kimoto@sp-job.com

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